美味しい野菜たちが
生まれる理由は
世界的にも貴重な
大地の恵みを頂いて
育っているからです。

生産地:島原半島のご紹介

私たちが野菜を育てている島原半島は、長崎県の中でも農業が盛んな地域です。その理由は野菜を育てるために最適な気候・土壌・地形などの自然条件にとても恵まれた土地だからです。また、清らかな湧水や海に囲まれた特殊な地形、温泉や世界遺産・ジオパークといった観光スポットも数多く存在しています。私たちの野菜がどんな場所で育てられているのか、少しでも知ってもらえたら嬉しいです。

長崎県島原半島の地図
雲仙普賢岳
雲仙普賢岳 雲仙普賢岳

島原半島は約430万年前の海底火山によって誕生しました。その後、島原半島各地で火山の噴火が頻発し、噴出した土砂によって海が埋め立てられ大きく成長していきました。中でも島原半島の中央にそびえ立つ「雲仙・普賢岳」は、今も火山活動を続けている島原の象徴的な火山です。噴火による火砕物は長い年月をかけて、農業に適した水捌けの良いなだらかな斜面となったのです。今では地形や土壌を活かして沢山の野菜が育てられています。

火山によって生まれた大地は
農業に最適な場所でした

雲仙・普賢岳

雲仙普賢岳
雲仙普賢岳
雲仙普賢岳

雲仙は、昭和9年に日本で記念すべき最初の1番目に国立公園として指定された場所です。火山が生み出した雄大な山々や四季折々の自然を楽しむことができ、大地から湧き出るエネルギーは温泉として多くの人々を癒してくれています。中でも温泉街にある「雲仙地獄」は各所から高温の温泉が吹き出し、モクモクと蒸気が立ち登る景色を楽しむことができます。観光スポットとしても有名で、噴気孔の近くにある通路は触るとポカポカ温かいです。

日本最初の国立公園内で見られる
雲仙地獄は別世界を思わせます

国立公園と雲仙地獄

雲仙普賢岳
雲仙普賢岳
雲仙普賢岳

昔から「水の都」と呼ばれるほど清らかな水が豊富に湧き出る島原。これも火山がもたらしている恵みの一つです。噴火して噴き出た火山灰や岩石は、山の表面を覆っています。そこに雨が降るとスポンジのように水が吸い込まれ、長い歳月をかけて何層もの地層を通り抜けることで濾過され、綺麗で美味しい水になります。その水が島原半島では地下水として流れており、島原に住む人々や作物にも豊かな恵みをもたらしました。湧き出している場所はなんと約60ヶ所以上。そんな島原湧水群は名水百選にも選ばれました。

名水百選にも選ばれた湧水が
至る所から溢れる水の都

島原湧水

雲仙普賢岳
雲仙普賢岳
雲仙普賢岳

島原半島は西岸に橘湾、東岸は有明海に面しており、周囲をぐるりと海に囲まれた特殊な地形をしています。特に、世界有数の干満差と、島から流れてくる栄養豊富な沢山の河水が流れ込んで混じり合う有明海は恵み豊かな海です。有明海で養殖されている海苔の生産量はなんと日本一!皆さんが普段コンビニで見かけるおにぎりにも使われています。陸地では地形を生かした農業、海では栄養豊富な海で育まれた新鮮な海の幸が、私たちの暮らしの支えとなっています。

海苔の生産量は日本一
半島の周りをぐるりと囲む豊かな海

有明海・橘湾

雲仙普賢岳
雲仙普賢岳
雲仙普賢岳

島原は世界遺産と世界ジオパークの2つのユネスコプログラムに認定されている大変貴重な場所です。南島原市に残っている「原城跡」は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の1つとされています。そして2009年8月、島原半島を形作った火山の噴火の歴史が認められ「世界ジオパーク」に日本で初めて認定された地域の一つとなりました。「龍石海岸(たついしかいがん)」という場所では約50万年前に噴火したとされる地層を現在も見ることができます。

消えた歴史の記憶と大地が積み重ねた
記憶を今に伝えてくれる場所

世界遺産とジオパーク